最近は、孤独死や事故物件などになったりした場合には、専門業者に遺品整理を任せるような場合もあるのではないでしょうか。
しかし、専門業者に遺品整理を任せる場合にはリスクがあります。
ここでは、専門業者に遺品整理を任せる場合のトラブルについてご紹介しましょう。

●専門業者に遺品整理を任せる場合のトラブル

・遺品を買取する場合のトラブル

遺品を不当に安く買取するトラブルがあります。
遺品を中古のマーケット価格よりも非常に安く買取することを強要された、というようなトラブルが多くなっています。
遺品整理業社は、遺品整理以外に遺品を売ることによる儲けがあります。
遺品を可能な限り安く買取して、大きな儲け幅にして売っています。
遺品整理の仕事を、以前は廃品回収やリサイクルを行っていた業者が行うようになってきているため、このような問題はあるでしょう。
最低でも、高額できちんと売れるようなものは、買取業者に個別に来てもらうのがおすすめでしょう。

・貴金属やへそくりなどが無くなる問題

遺品整理を頼む人が立ち会わない場合は、頼んだ人に了解を得ないまま出入りを何回もしたり、遺品整理をしている際に見つかった貴金属やへそくりなどが無くなったりするトラブルもあります。
遺品整理を頼む人が任せっきり、関心がない、というような場合には、トラブルになるリスクが大きくなるでしょう。
どのようにして遺品整理をして欲しいかを、きちんと言ったり、見たりすることは非常に大切でしょう。

・作業費用が法外である

遺品整理の作業費用の相場としては、10万円~50万円くらいでしょうが、高額な数百万円も請求されて、契約を拒むと「解約はできない」と言われたり、キャンセル料や見積もり料を要求されたりするトラブルがあります。
例えば、料金は基本とオプションが分かれており、オプション料金が遺品整理を実際に行った後でプラスされ、最終的に高額になったトラブルもあります。
非常に遺品整理業社も多くなっています。
そのため、遺品整理業社同士で価格競争があり、できるだけ安く見せたいというような業者もあります。
安い料金を客寄せするために見せて、次々とオプション料金を請求するというようなトラブルもあります。

 

●上手に遺品整理業社を利用する方法

では、上手に遺品整理業社を利用する場合にはどうすればいいのでしょうか?
ここでは、上手に遺品整理業社を利用する方法についてご紹介しましょう。

・遺品整理に頼む場合は任せきりにしない
面倒な遺品整理の場合は、頼む人はやはり遺品整理業社に任せきりになる場合がよくあります。
自宅のものを買取してもらったりする場合はきちんと見ているような人でも、やはり親の家の遺品整理の場合には頼む人が自分のものであるという意識がない場合があります。
良くない遺品整理業社は、ここに付け込む場合があります。
きちんと見ていると、業者の不正が分かったり、もうけ主義が分かったりしますが、見ていないため詐欺と最終的に感じます。

・遺品整理業社は信頼できるところを選択する

遺品整理業社を選択する場合には、遺品査定士、遺品整理士、事件現場特殊清掃士というような資格を取得している人がいるようなところがおすすめです。
このような資格は、国家資格ではないため、まだ確実にはどこまで信頼できるかは言えません。
しかし、このような資格を取得している人がいる業者は、廃品回収業者やリサイクル屋のように片手間で遺品整理を行っているのではなく、専門に遺品整理を行っています。
ここでは、信頼できる遺品整理業社を選択する方法についてご紹介しましょう。

最も重要視すべきことは、現地を必ず見てから見積もりを行っているかどうかです。
信頼できる遺品整理業社を選択する主な方法としては、見積もり訪問を無料で行っている、業者案内のしっかりしたものがある、スタッフの服装やヘアスタイルなどは清潔である、契約を強引に迫ってこない、見積もりする人は豊富に現場経験があり、ホームページの内容が分かっている、ことが挙げられます。

遺品整理業社がいいかどうか見極めすることは難しいでしょうが、見積もりに来た人が責任を持って最後まで応対してくれるようなところを選択する方がいいでしょう。
無料見積もりに実際に来て、きちんと作業料金などについて説明してくれるかは、非常に大切でしょう。
専門に遺品整理のみを行っているような業者は多くないでしょうが、責任を持って終わりまで見てくれるのは必要な条件でしょう。

・見積もりを複数の業者から入手する

見積もりを複数の業者から入手することは大切です。
1社の見積もりのみで決めないようにしましょう。
複数の遺品整理業社から見積もりを入手すると、遺品整理の作業料金のだいたいのものが分かります。
そのため、作業料金が安い業者をいくつか選択して、個別に見積もり内容の問い合わせをして、最も信頼できるような業者に頼むようにしましょう。

監修者

氏名(資格)
古閑 孝(弁護士)

-コメント-
相続問題は相続人によって異なります。相続人は親族であり、その後も長い時間をかけて付き合う可能性が高い相手。だからこそ、円滑に、そしてお互いが納得した遺産相続手続きを進めたいですよね。
もちろん、当センターからしっかりとした遺品整理業社をご紹介することも可能です。