相続財産の中で、不動産を複数人で分ける際に遺産分割協議を行うのがお勧めです。
遺産分割協議とは、誰がどの相続財産を取得するのかを、話し合いで決める手続です。
土地の評価については、各人の取り分に大きく関わることとなるため、多くは実勢価格(実際に取引される価格)を基準とします。
しかしながら、相続人全員が承諾するのであれば、路線価による評価額を基準にしても問題はないでしょう。
遺産分割協議には何の評価を使って話し合いをしなければならないという、法律の定めはありません。
相続不動産を評価するにあたっては、税金を納めること以外は、どの評価を使って遺産分割協議をしても大丈夫です。
土地登記簿の上で一つの土地の評価額は売り手側と買い手側のそれぞれの事情や思惑があり、実際の土地の価格相場よりも、安く、あるいは高く、売買されることがありますがそれでは目安というものがなくなってしまいます。
例えば、相続税の算定時などの特定時に、公的に算定された目安となる土地の価格を基準にする必要があります。
これらの価格を合わせたものを一物四価(いちぶつよんか)と呼び、土地には4つの値段(値札)がついているという事です。