終活とは?

終活というのは、造語として人生の最期を考えて活動することを略したもので、終活についての本が2009年に発売されたのをきっかけにだんだんと拡大し始めました。
その後、「エンディングノート」という映画が2011年に公開されたり、「ユーキャン新語・流行語大賞」で2012年にトップテンに選ばれたりしたことなどから、社会現象になりました。
また、その頃は団塊の世代が定年になるなどの背景もありました。

年をとってくると、「死」と相対するチャンスが多くなりますが、終活をすることによって、客観的に自分が置かれている状態が掴めます。
例えば、今までの人生を顧みる、遺る家族について考える、これまでお世話になった知人、友人たちに対する思いを書いておく、などによって、残りの人生を通じて可能なこと、不可能なことが整理できます。
また、中小企業の経営者の場合は、終活が経営者としての義務と責任に関して必要になります。

 

相続について、少しでも知識をつけておこう

相続と言うことでも、その仕組みを知らないとどのように何をすればいいか分からないでしょう。
例えば、現金で資産を遺すと相続はどのようになるか、相続税はどの程度か、土地に資産を換えると税金対策ができるか、などが挙げられます。
自分の資産をリストアップして、しっかりとどのような仕組みで資産が相続されるかを知っておきましょう。
ここでは、今話題の【終活】何をすればいいのか7つのポイントについてご紹介しましょう。

1.法定相続人を考え、遺族に伝えておく

相続というのは、何かを誰かに譲ることであるため、まずこの誰かをはっきりさせておく必要があります。
法律で法定相続人の範囲は決定しているため、チェックしておきましょう。
自分が相続したい人に相続できないことも、もしかすればあるかもしれません。

2.遺言書を書く

遺言書を書いておくことは非常に大事です。
遺言書がもし無ければ、遺産分割協議などを相続人は行う必要があるため、トラブルも起きやすくなります。
遺言書があると、何を誰に相続するかがはっきりすることによって、しっかりと自分の希望が反映できます。

3.事前の話し合いをしておこう

自分が亡くなった後のことを話すのは、辛いため、いい顔を家族もしないでしょう。
しかし、事前に遺産分割の方法などを家族と話し合いをすることによって、よりスムーズに相続は進むでしょう。
美味しい食事などを家族で食べに行って、話が気軽にできるような雰囲気を作るようにしましょう。

4.お墓などの準備をしよう

すでに自分が入るお墓が決定しているといいでしょうが、無ければお墓を遺族が建てるようになります。
しかし、初めてお墓を建てる場合は、遺族も困ることが多くあるようです。
墓石の価格はいろいろあるかもしれませんが、安い買い物では決してないため注意しましょう。
お墓が無ければ、事前に用意しておきましょう。

5.自分の資産を把握しよう

相続する資産があれば、相続税対策をしっかりとしておきましょう。
現金が多ければ、不動産のように低い相続税評価額になるものなどに換えることによって、より多くの資産を相続することができます。
資産としては、不動産や現金以外にもあります。
例えば、生前に使用していた万年筆、趣味で収集していたレコードなども、市場で売買する価値があると認められた場合は、資産に該当することがあるため注意しましょう。

6.メッセージを残そう

口では話ができないようなことでも、手紙には不思議と書けたりできるものです。
自分のメッセージとして、このような手紙を遺すのもいいでしょう。

例えば、誰かに直接自分が亡くなった後のことを相談する場合は、嫌な顔をちょっとされるでしょう。
しかし、「自分がもし亡くなれば、例えば、愛用品やペットなどをよろしく」などと、メッセージを残しておくことによって、ちょっと柔らかく伝えることもできます。
感謝を伝えるのももちろんいいでしょう。

7.物以外に渡せるものを考える。

遺族には物以外に渡せるものもあるのではないでしょうか。
例えば、煮物のレシピとして代々実家に伝わっているものや、工作が好きな場合は簡単な竹とんぼの作り方をお孫さんに教えることなど、物以外でも渡せるものは多くあるでしょう。
これが、将来にわたって渡せるとすれば、非常に素晴らしいことでしょう。

 

終活のポイントまとめ

終活というのは、造語として人生の最期を考えて活動することを略したもので、終活についての本が2009年に発売されたのをきっかけにだんだんと拡大し始めました。
自分の資産をリストアップして、しっかりとどのような仕組みで資産が相続されるかを知っておきましょう。
今話題の【終活】何をすればいいのか7つのポイントとしては、1.法定相続人を考え、遺族に伝えておく 2.遺言書を書く 3.事前の話し合いをしておこう 4.お墓などの準備をしよう 5.自分の資産を把握しよう 6.メッセージを残そう 7.物以外に渡せるものを考える、ことが挙げられます。

監修者

氏名(資格)
古閑 孝(弁護士)

-コメント-
相続には様々な形があり、手続きや申請方法もケースによって異なります。専門知識が無い方は申請書の不備等で無駄な費用が掛かってしまう可能性もありますのでしっかりと相談することをおすすめします。